シロアリ被害で家が倒壊するって本当?実際にあった事例もご紹介!

シロアリ被害に遭うと家が倒壊してしまうのは本当なのか、と思われている方もいらっしゃるでしょう。

シロアリは家屋の基礎となる木材を食害し、中身をスカスカにしてしまうため、最悪の場合家を倒壊させてしまうと言われていますが、実際は何もなければ家が倒れてしまうことは殆どないと言えます。
しかし、シロアリ被害によって耐久性が大きく下がった状態で大きな地震が起こった場合は、倒壊してしまうことも考えられます。

今回は過去の事例も交えて「シロアリ被害に遭ったら家が倒壊してしまうのか」についてお話しします。

震災で倒壊した家はシロアリ被害に遭っていた?

震災で倒壊した家はシロアリ被害に遭っていた? 引用:阪神・淡路大震災「1.17の記録」

1995年1月17日に発生した「阪神・淡路大震災」では、発生した後すぐに専門チームによって被害状況の調査が行われました。

ここで分かったのは「倒壊した多くの家からはシロアリ被害や木材の腐朽があった」ということです。
土台と柱の接合部・釘打ち部には木材の腐朽が、バルコニー・土台・柱下部・壁の中の柱・開口部の枠材にはシロアリによる被害が散見されました。

上述した部分がシロアリ被害を受けたり腐敗したりすると、家屋を支える耐久性が落ちてしまいます。
このような傾向は木造建築だけに限らず、鉄骨造の建物にも起こっていました。

当時、多くの研究チームが現場を訪れ、阪神・淡路大震災による被害に遭った建物の調査が行われましたが、どのチームも同じような結果となったようです。
中でも被害の大きかった神戸市東難区での「倒壊被害実態調査」には、シロアリ被害が見つかった建物の約9割は全壊したという結果もあります。

一方、被害の少なかった建物を調べると、シロアリによる被害は見つからなかったという結果となっています。
この結果を見ると、地震の多い日本ではシロアリ対策は家屋倒壊を避ける意味でも、非常に重要な対策であると言えます。

鉄骨造の建物でもシロアリ被害で倒壊する理由

上述した通り、シロアリ被害が見つかり倒壊した家は木造建築に限らず、鉄骨造の家屋でも見られました。
ではなぜ木材を食害するはずのシロアリが、鉄骨造の家屋にも被害をもたらしたのでしょうか?

鉄骨造の家屋とは、柱や梁といった骨組みに関わる主となる構造部分が鉄骨となります。
それ以外の部分には木材が使われていることが多いのです。
例えば、鉄骨の上に木の土台を設置して作る建築方法も、鉄骨造の家屋となります。

要するに、鉄骨の上の部分は木造建築と変わらない造りであることが多いのです。
主要な部分が鉄骨で作られているというだけで、木材が使われていないという訳ではないのです。

骨組みに関わる主となる構造部分が鉄骨でできていることで、シロアリ被害に遭ったとしても、木造建築よりも大きく耐久性が下がることはありません。
しかし、木材が使われている部分があるということは、シロアリの被害に遭う可能性も考えられるということなのです。

シロアリ被害に遭うのは築何年から?

シロアリ被害は築年数の長い・短いは関係ありません。
建築した土地にもともとシロアリがいた場合や、建築材料に潜んでいることもあるからです。
もちろん、建築年数が長くなればなるほど、シロアリ被害に遭いやすくなるリスクは高まっていきますが「新築だから安心」とは言い切れません。
シロアリ被害を避けるためには、定期的な点検とシロアリ対策が不可欠となります。

シロアリ被害を見つける4つのサイン

シロアリ被害を見つける4つのサイン

近年毎年のように大きな地震が起きていますので、大事な家の倒壊を避けるためにもシロアリ被害は早めに見つけておくことが重要となります。
シロアリ被害に遭っているかもしれないサインは以下の4つです。

  • ・壁・柱などの木材部分をたたくと空洞音がする
  • ・床がふかふかと柔らかい感触
  • ・家の中で木くずや粒状の糞を見つけた
  • ・敷地内で羽アリを見かけた

もう少し詳しく解説していきます。

壁・柱などの木材部分をたたくと空洞音がする

シロアリは木材の中を食害していくため、シロアリ被害を受けた木材を叩くと空洞音がします。
家の壁や柱を叩いて空洞音がする場合は、専門家に相談しましょう。

床がふかふかと柔らかい感触

床下の木材がシロアリの被害に遭うと、床の強度が低下して歩くと沈み込むような、ふかふかとした感触になってしまいます。
この状態を放置してしまうと、床が抜け落ちてしまう危険を伴いますので、出来るだけ早く対処しましょう。

家の中で木くずや粒状の糞を見つけた

シロアリが木材を食べると木くずを落としたり、粒状の糞を落とします。
木くずや粒状の糞が家の中で見られた場合、シロアリによる被害が進行していると考えられます。
しかし、木くずはシロアリ以外の昆虫による被害でも出すことがあります。

木くずや粒状の糞をとっておき、専門業者が来た時に見せると、シロアリによるものかそうでない他の昆虫か見分けられますのでおすすめです。

敷地内で羽アリを見かけた

羽アリは次の巣となる場所を探して巣から飛び立ちますので、近くに巣がある可能性が高く、注意が必要です。
シロアリの繁殖時に現れるのが羽アリで、オス・メスで番になると翅を落とし巣を作ります。
この習性から、家の中や敷地内に翅が落ちていても、どこかでシロアリの巣がある可能性が高くなります。

業者のシロアリ点検はどんなところを見る?

シロアリ駆除の専門業者に依頼すると、どんな場所をチェックするのでしょうか?
業者へ依頼する前に自分でもチェックすることができますので、知っておいて損はありません。

シロアリの侵入経路を見つける

木材や基礎部分に土の塊が筋状につく「蟻道」と呼ばれる、シロアリの通り道がないかを確認します。
どこが起点となり家屋に侵入しているのか、またシロアリ以外の害虫の侵入はないかも調べます。
多くは床下ですが、玄関・浴室などもシロアリ被害が多く見られるポイントです。

木材が食害されていないかを見る

床下の木材部分を中心に、家の中にある木材部分を叩いて空洞がないか、また食害された部分が無いかを確認します。
シロアリは木材の中を食べ進めていき、木材の中を空洞化するため、目視だけでなく叩いた音で状況を判断することも必要となります。

雨漏り・水漏れがないかを確認する

シロアリは湿った場所や湿った木材を好む習性があります。
雨漏りや水漏れがあると、木材にしみ込みシロアリにとって心地の良い環境となるため、シロアリを呼びやすくなってしまいます。
雨漏りや水漏れの箇所がないか、また配管の水漏れや劣化もないかを合わせて確認します。

建物の外周にも痕跡がないかみる

シロアリの侵入経路は床下だけではありません。
建物の外周にも、シロアリがいる痕跡を見つけることが出来ます。
中でも庭や建物の外壁に木材が置いてあると、それがシロアリの巣となり家屋へ侵入してくるケースもあります。
シロアリの発生源になっている場合もあるので、外周も見逃せません。

※その他シロアリを繁殖させない方法は、こちらの記事も参考にどうぞ

もしもの備えのためにもシロアリ対策を欠かさないようにしよう!

もしもの備えのためにもシロアリ対策を欠かさないようにしよう!

ここ数年毎年のように大きな地震が起き、多くの家が倒壊している状況をニュースで目にすることが増えました。
震災で倒壊した家の全てがシロアリによる被害を受けていたとは言い切れませんが、少なくとも全くシロアリの被害を受けていなかった家よりも、シロアリによる被害を受けていた家は、大きな地震に耐えられるほどの耐震性がなくなっており、倒壊したとの調査結果も出ています。

もしもの時に大切な家屋と家族を守るためにも、シロアリ対策を欠かさないようにしましょう!

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数多くのシロアリ被害の現場を見てきていますので、さまざまなシロアリ被害のケースを見逃しません。
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