シロアリを繁殖させない!日頃からできるシロアリ被害の予防方法  

建物を劣化させるシロアリから家を守るためには、日頃からシロアリが繁殖しないよう、対策することが必要です。
しかし多くの場合は、これといった対策が行われないままシロアリの被害に遭ってしまい、慌ててシロアリ駆除の対策をするのが現状でしょう。

毎日の生活の中でちょっとした気遣いとちょっとしたひと手間を行うことで、自宅をシロアリから守り、建物の寿命を延ばすことにも繋がります。
こちらでご紹介する、日頃からできるシロアリ被害の予防方法を参考に、シロアリから家を守りましょう!

対策が有効なシロアリの種類と特徴

対策が有効なシロアリの種類と特徴  

まずはシロアリ対策の効き目がある、シロアリの種類を見ていきましょう。

日本には20種類以上のシロアリが生息していますが、建物に被害を与えるシロアリはその中でも数種類となっており「ヤマトシロアリ」と「イエシロアリ」がシロアリ被害の約99%を占めていると言われています。

生息地はヤマトシロアリは日本全国、イエシロアリは主に関東より西の方面で確認されています。

この2種類のシロアリは「土壌中から床下を経由して住宅に侵入する」という同じ特徴が見られます。ですから、地面と接する場所は特に念入りに対策をしなくてはなりません。

ヤマトシロアリの生息地は主に庭・公園など。
地上1m付近まで被害がみられ、湿った木材を好み、雨漏りしている箇所や濡れた木材に集まります。
ヤマトシロアリは被害箇所が巣を兼ねており、塊状の巣は作りません。
また、餌を求めて集団で移動する習性があります。

イエシロアリの生息地は主に沿岸部の暖かい環境。
ヤマトシロアリと同じく湿った木材を好みますが、イエシロアリは自ら水分を運び木材を湿らせる能力がありますので、2階や屋根裏でも被害を受けます。
経路の途中に分巣を作って、巨大な領土を拠点として行動する特徴があり、ヤマトシロアリと比べると被害の速度が早く、イエシロアリの被害が倒壊の原因となることもあります。

日常的なシロアリ対策

日常的なシロアリ対策  

対策が有効なシロアリの種類・特徴が分かったところで、今度は日常的に行うシロアリの対策を見ていきましょう。
シロアリと無縁なお家を目指すには・・・

  • 1. 外壁周辺に荷物を置かない
  • 2. 木材を外に放置しない
  • 3. 室内・玄関・浴室は常に乾燥させる
  • 4. 水漏れ・雨漏りは定期的にチェックする

上記4点がポイントです。
それでは順番に詳しく解説していきます。

外壁周辺に荷物を置かない

シロアリは湿気が多く、暗所などの閉ざされた場所で生きる昆虫であるため、物が滅多に動かない場所や、普段私たちが触れない場所を好む習性があります。
ですからシロアリが寄り付かない環境にするには「物が動かず暗く湿った環境にしないこと」が大切です。

基本は建物に接するように物を置かず、置いてもすぐに撤去し、風通し良く乾燥した状態を維持するよう心がけましょう。

物を置かない

外壁に物を置くと、外壁と荷物の間は光が届かない暗所となります。
そして湿気もこもりやすくなりますから、長い時間外壁に物を置く行為はシロアリが大好きな環境を作り出すことになるのです。

ウッドデッキの下に物を置いたり、植木鉢を置いている方もいらっしゃるかもしれませんが、これも風通しが悪くなる原因となり、シロアリを寄せ付けてしまいます。
シロアリが住みやすくなるリスクを高めないよう、壁沿いやウッドデッキの下には物を置かないようにしましょう。

床下換気口をふさがない

建物のコンクリート基礎の部分に通気孔または換気口が設置されている場合、この穴の部分を塞がないことも大切です。
床下換気口とも呼ばれるこの通気口を、物置や植木鉢などの荷物類で塞いでしまうと、床下の換気ができなくなり床下の環境がシロアリが過ごしやすい、湿気の高い状態になってしまいます。

植物で基礎を覆わない

意外と見過ごしがちなのは、植栽などで基礎を覆ってしまうことです。
植物で基礎が隠れていると、基礎がどういった状況であるのか確認しにくくなりますし、植物のある壁沿いの裏側は湿気が溜まりやすく、シロアリにとって繁殖しやすい環境になりがちです。
シロアリだけでなく蟻や他の虫類も呼び寄せる原因になってしまいますので、見かけたら撤去してしまいましょう。

木材を外に放置しない

シロアリの餌である木材を家の外に放置すると、雨に濡れたり湿ったりしてシロアリを寄せ付ける原因となります。
シロアリ対策の面から見て一番好ましいのは、家の庭や敷地内から杭や切り株、枯れた木や枕木などの木材類を全て撤去してしまうことです。
必要がなくなれば一刻も早く処分することが、シロアリ対策に繋がります。

植栽を支える木の杭・切り株・枯れた樹木

樹木が自立するまで支える目的で固定する木の杭は多くの場合、防蟻・防腐処理がされていますが、年数が経過するほどその効果は薄れて劣化し、シロアリの被害を受けることがあります。
放置してしまうとシロアリの餌になりますので、樹木が自立出来たことを確認したら、5年ほどで撤去してしまいましょう。

庭にある大きな木を伐採した場合に残ってしまいがちな、切り株や枯れた樹木も同じく、放置するとシロアリの餌となります。
可能な限り早急に撤去しましょう。

放置された木材・土間コンクリートの木材

「捨てるのが面倒で」「粗大ごみに出しそびれてしまって」といったように、廃材や古い家具を庭に放置することは珍しくないでしょう。
しかしシロアリにとっては、餌が置かれた状態となります。
人目に付きにくい日陰になる場所に置かれがちな点から、知らない間にシロアリが繁殖していた、なんてことも起こり得ます。

また通常なら完成後取り外しますが、外構・駐車場などの土間コンクリートに型枠として使われた木材が残されている場合があります。
もし残されているのを見つけたら、新築の時点で撤去してしまいましょう。

防蟻処理されていない枕木

庭を飾る枕木は地面に埋めるため、シロアリが付きやすい木材の一つです。
多くの場合、シロアリを寄せ付けない防虫・防腐処理が施されていますが、その効果が何年継続されるのかは各製品で異なります。
処理された枕木であってももし短く切ると、切断面は無処理の状態と同様です。
切断された面の全てに防腐・防蟻処理が施されている枕木以外は、使用しないようにしましょう。

段ボール・べニア板・プライウッドを置かない

シロアリは木材以外にも、木を原料としたダンボール・べニア板・プライウッドなども餌にします。
倉庫に置かれたダンボールがシロアリを繁殖させる原因となっていることも多いので、ダンボールや合板製の箱で物を保管するのは避けましょう。

室内・玄関・浴室は常に乾燥させる

室内で被害を受けやすいのは玄関と浴室です。
この2か所が被害に遭いやすい理由は「床下空間が無くシロアリが直接上がってきやすい」からです。
また水分が溜まりやすいことも、シロアリの好む湿った環境を生み出しやすく、被害を受けやすい原因となっています。

浴室は常に換気

浴室は24時間換気して完全に乾燥させた状態を維持しましょう。
24時間換気の機能がない場合は、浴室を使用したら換気扇を回す、または窓を開けて換気し湿気を逃がします。
カビ対策とシロアリ対策は似ていますから、カビが生えない状況を心掛けると、必然的にシロアリ対策に繋がるでしょう。

玄関に水を流さない

玄関は水を流しても大丈夫なように作られてはいますが、シロアリが来やすい環境ですから、水を流すのは控えましょう。
玄関の掃除で水を流した場合、余分な水分は拭き取り、しっかりと乾燥させます。

水漏れ・雨漏りはこまめにチェックする

シロアリと水漏れ・雨漏りが関係していると聞いてもピンとこないかもしれませんが、実はシロアリが発生する原因の約80%は雨漏りに起因しているといわれ、水漏れや雨漏りを放置することは、シロアリを呼び寄せることと同義なのです。
また、シロアリは水分を好んで集まりますから、水漏れや雨漏りしている部分の被害が特に酷くなりがちです。
雨漏れや水漏れを防ぎ、木材が乾燥した状態を保つことが出来れば、シロアリ被害には遭いにくいとも言えるでしょう。

天井や壁にシミがないか、こまめにチェックすることは水漏れ・雨漏り対策だけでなく、シロアリ対策にもなります。

日頃からシロアリが繁殖しないように気を配ることが大切

日頃からシロアリが繁殖しないように気を配ることが大切  

シロアリは湿気・木材・暗所の条件が揃うと増殖する昆虫です。
日頃からシロアリを呼び込むことがないよう、少しの手間と気配りを心掛けて生活すると、シロアリを寄せ付けず家の寿命を延ばすことが出来るでしょう。

とはいえ日頃から対策をしていても、シロアリの駆除が必要となってしまうこともあります。
そんな時には、専門知識と経験が豊富な「シロアリの緊急駆除センター」へご相談ください。
シロアリの緊急駆除センターは、実績50,000件を超えた経験とプロの技術でシロアリ「0」を目指します。また状況やご希望に合わせた処置をご提案いたします。

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