シロアリの被害に遭うのは分譲住宅であるとは限りません。
シロアリからすれば分譲でも賃貸でも関係なく、どちらも同じ餌になる木材でしかありません。
「賃貸でシロアリの被害に遭ったら放置でいい？」とお考えの方もいらっしゃるかもしれませんが、賃貸でもシロアリ被害を放置すると後々責任を追及されることになるかもしれません。
今回は賃貸でシロアリ被害に遭った時どう対処すればいいのか、また注意点などをお話しします。
木造住宅をはじめとした鉄筋コンクリート造・鉄骨造の建物の賃貸にお住まいの方は、是非参考にしてみてください。
賃貸住宅でシロアリを発見したら？対処法について
シロアリは発見時の対応を怠ると被害が拡大してしまうこともあります。
ですが、すぐに適切な対応をすれば焦る必要はありませんし、早期発見であるほど被害も最小限に抑えられます。
賃貸住宅でシロアリを見つけた時の対処法は
- ・シロアリを見つけたら駆除する
- ・シロアリによる被害を確認する
- ・大家・管理会社へ知らせる
上記3点です。
以下でもう少し詳しく解説していきます！
シロアリを見つけたら駆除する
シロアリが室内にいた、目視できる場所にシロアリがいた場合、掃除機で吸う、または粘着テープなどを使って貼り付けて駆除しましょう。
掃除機で吸い上げた場合、多くの場合は死滅していますが、念のためゴミを袋などに移して密閉して保管してください。
というのも、大家や管理会社へ報告する際にシロアリの死骸があれば、本当にシロアリかどうか調べたりシロアリの種類が分かったりと、話がスムーズだからです。
死骸を保管するのが難しければ写真でも構いません。
シロアリによる被害を確認する
シロアリを見つけたらどこかにシロアリによる被害はないか調べましょう。
これも大家や管理会社へ報告する際、話をスムーズに進めるためです。
室内でシロアリを発見した場合、多くのケースでは見えない部分での被害が広がっている可能性が高いです。
シロアリによる被害の状況を確認するポイントは
- ・室内で糞や木くずが見つかる
- ・室内に半透明の翅が落ちている
- ・扉の立て付けが悪い
上記3点です。
以下でもう少し詳しくお話しします。
室内で糞や木くずが見つかる
シロアリは木材を食べると木くずを落とします。
そして近くに砂状の糞を落とすのです。
室内で不自然な木くずが落ちている場合やその直上の壁を叩くと、木くずがパラパラと落ちてくる場合、シロアリによる被害の可能性が高いでしょう。
室内に半透明の翅が落ちている
室内で半透明の翅が落ちている場合、既にその建物内で巣が作られている可能性があります。
春から夏の時期に新しい巣を作ろうと羽アリが巣からとび立ちます。
翅が落ちているということは、巣にする場所が見つかったというサインでもあります。
扉の立て付けが悪い
シロアリの食害が進行すると、家の柱や床材にゆがみが生じ、扉の立て付けが悪くなり開閉しにくくなることがあります。
済み始めは問題がなかったのに「最近扉の開け閉めがしにくい」と感じたら、建物のどこかでシロアリの被害に遭っているかもしれません。
大家・管理会社へ知らせる
賃貸の場合、シロアリの被害に対して建物への対処をどうするのか決めるのは、大家または管理会社です。
もしシロアリの被害を放置していると、こちらの責任になってしまう恐れがありますが、気が付いた時、すぐに報告をしておけばこちらの責任を問われることは無いでしょう。
「わざわざ報告するのは面倒」「別にシロアリがいても気にならない」と思わずに、退去時のことを視野に入れ「家の中でこういう状態があるから見て欲しい」としっかりと相談・報告しておきましょう。
賃貸住宅でシロアリを見つけた時の注意点
賃貸住宅でもシロアリを見つけたら、大家や管理会社へ報告しないといけないということは分かりました。
今度はシロアリを見つけた時に注意して欲しい点をご紹介します。
- ・大家・管理会社へすぐに連絡する
- ・殺虫剤を使用しない
- ・直接シロアリ駆除業者へ駆除を依頼しない
- ・殆どの場合は大家負担だが賃貸契約書を確認する
賃貸住宅でシロアリを見つけた時の注意点は上記4点です。
順番に詳しく解説していきます。
大家・管理会社へすぐに連絡する
上述したように大家・管理会社への報告は忘れずに行ってください。
シロアリを発見したら、早ければ早いほど良いでしょう。
もしシロアリの被害が分かっていながら報告をしなかった場合、被害が悪化した時に責任を問われる可能性があります。
また、賃貸の場合、自分でシロアリを駆除しようとするのはやめましょう。
表面上のシロアリが駆除できてもシロアリの性質上、薬剤の気配で更に見つけにくい場所へ移動し、生き残ったシロアリが被害を拡大し続ける恐れもあります。
賃貸住宅でシロアリを見つけたら、まずは大家・管理会社へ報告・相談してください。
殺虫剤を使用しない
上の項目でも軽く触れましたが、シロアリは臆病で慎重な性質を持っています。
目に見える数匹のシロアリを駆除できても。殺虫剤の忌避効果によって巣にいるシロアリや生き残ったシロアリたちが、危険を察知し別の場所へ移動して被害を拡大させます。
賃貸でシロアリを見つけたら、殺虫剤を使用しないで駆除する、難しければ自分で駆除せずすぐに大家・管理会社へ相談してください。
直接シロアリ駆除業者へ駆除を依頼しない
大家・管理会社へ相談・報告する前に、自分でシロアリ駆除業者を呼んで駆除するのは辞めましょう。
というのも、シロアリ駆除業者を選ぶのも頼むのも、建物の所有者である大家か管理会社の役目です。
また提携している業者がある場合、勝手に他の業者に依頼してしまうと、施工保証に影響する可能性もあります。
大家や管理会社を通せばシロアリ駆除費用を負担しなくてよかったのに、自分で依頼したため自己負担になってしまうケースもあります。
シロアリ業者へ依頼するのか気になる場合は、シロアリによる被害の報告をした際に、シロアリ業者への依頼はどうなるかなどを聞くのをお勧めします。
殆どの場合は大家負担だが賃貸契約書を確認する
多くの賃貸の場合、シロアリの被害に対する施工費用は大家や管理会社が負担します。
貸主には「借主が快適に暮らせる住環境を提供する義務」がありますので、賃貸でシロアリによる被害が発生した場合は、シロアリ駆除・予防の責任は貸主です。
ですが、まれに賃貸契約書に記載がある場合もあります。
賃貸の契約によっては、シロアリをはじめとした害虫が原因で家屋に欠陥が生じた場合、賃貸契約書にだれが責任を取るのか記載されているケースがあるのです。
管理会社への確認とともに賃貸契約書の確認もお勧めします。
賃貸でのシロアリの被害にかかる費用は、大家・管理会社が普段することが一般的であっても、賃貸契約書に「借主の責任とする」と記載がある場合は、その内容に従うことになります。
賃貸住宅でシロアリによる被害を放置するリスク
「賃貸だから自分には責任がない」と思われるかもしれませんが、実際にその家に住んでいる以上、その家の状況や状態が分かるのは賃借人です。
シロアリの被害に気が付いていながら、放置するとさまざまなリスクが発生します。
- ・撤去時に費用を上乗せされる恐れがある
- ・建物の構造に関係なく繁殖する
上記2点は賃貸でシロアリの被害を放置するリスクです。
以下でもう少し詳しくお話しします。
撤去時に費用を上乗せされる恐れがある
賃貸に住む賃借人は「居住する家に欠陥・設備の不良があった場合、迅速に賃貸人に報告する」ことが義務となっています。
エアコンの故障や鍵の故障などは、借主にとっても不便となるので報告しやすい内容となりますが、住んでいる人間でないと気が付けないシロアリの被害も例外ではないのです。
シロアリを放置すると建物の基礎部分・柱・壁・天井を食害し、木材をスカスカにしていきます。建物の構造に被害をもたらし耐震性も低下させてしまうため、現状回復のための修繕工事が必要になることも。
退去時に放置していたことが発覚すると最悪の場合、修繕費用の負担を求められてしまいます。
シロアリを見つけたら必ず報告を忘れないようにしましょう。
建物の構造に関係なく繁殖する
賃貸・分譲に関わらず、シロアリの被害は仮に鉄筋コンクリート造であっても、長期間シロアリを放置したら繁殖し、建物全体に被害が拡がってしまいます。
シロアリが食べるのは木材のみでコンクリートを食害はしませんが、僅かな隙間から室内まで侵入し、内装部分に使われている木材を食べます。
「うちの物件は鉄筋コンクリートだからシロアリの被害には遭わない」と思い込まず、どんな建物であってもシロアリの被害に遭うことがあるのだと捉えておきましょう。
※シロアリ対策の方法が知りたい方はこちらの記事をどうぞ
シロアリを見つけたら賃貸住宅でもすぐに対応するのが大事
もしシロアリを見つけたら、賃貸・分譲に関わらず、すぐに対処をすることが大切です。
賃貸の場合は大家・管理会社へ。
分譲の場合はシロアリ駆除専門業者へ出来るだけ早く相談しましょう。
もし賃貸にお住まいでも大家・管理会社からシロアリ専門業者は自分で手配して欲しいと言われたら、是非「シロアリの緊急駆除センター」へご相談ください。
シロアリの緊急駆除センターは20年以上続くシロアリ駆除業者です。
シロアリに対する知識はもちろん、あらゆる状況のシロアリ駆除の経験も豊富ですから、お客様の大切なお住まいの状況・ご希望に合わせた施工をご提案できます。
受付はもちろん駆除から消毒までワンストップで対応し、現場調査・出張費用・必要な場合の建物養生・薬剤確保・木部処理・土壌処理を全て含めた価格設定にしていますので、費用も明朗会計です。
もし追加料金がかかる場合は、作業前に必ずご相談し、ご納得の上で作業いたしますのでご安心ください。
もしご不明な点があれば、ご納得いただけるまで丁寧に分かりやすくご説明いたします。
建物・状況・ご要望に合わせたプランをオーダーメイドいたしますので、是非ご用命ください。
