シロアリ点検は自分で出来る?チェックポイントを伝授

「シロアリの点検を自分でするとしたらどういった点を見ればいい?」とお考えの方もいらっしゃるでしょう。
結論からいうと、シロアリ点検はプロでも見つけられないケースもありますので、定期点検を自分で行うのはおすすめできません。

しかし業者へ依頼する前に、自分でも点検しておきたいという方もいらっしゃるでしょう。
そういった場合、どの部分をチェックすればいいのか、簡単なシロアリ点検のポイントをお話しします。

業者へ依頼するタイミングか見定めたい、そろそろシロアリ予防を考えているという方は、是非参考にしてみてください。

シロアリ点検のポイント

シロアリ点検のポイント

シロアリの被害に遭っていないか点検をする際は、建物のチェックと周辺のチェックを行います。
以下は点検する際に使用するチェックポイントです。

それぞれのチェックポイントで3つ以上当てはまる場合は、シロアリ被害またはシロアリが建物に入り込んでいる可能性が高まります。

建物点検のチェックポイント

1.羽アリを見たか
2.床の一部に柔らかい部分はないか
3.床下からカビの臭いがしないか
4.築10年経過しているか
5.過去に雨漏り・水漏れ・浸水があったか
6.玄関掃除で水洗いしているか

周辺のチェックポイント

1.建物の近所で羽アリが飛んでいるのを見たか
2.庭・敷地内に木材を置いていないか
3.最近近所でシロアリ駆除をした家があるか
4.門柱・垣根が腐っていないか
5.近隣に緑地・農地があるか
6.周辺に木造家屋がある・多いか
7.過去雑木林や丘陵地だったか

シロアリ点検の方法

シロアリ点検の方法

上記のチェックポイントを元に、今度は目視でシロアリがいないか確認していきます。
床下を主に玄関や庭といった家の周辺を見ていきますが、床下の場合は実際に床下に潜って見ていくことになります。

  • ・床下の確認
  • ・玄関の確認
  • ・外周の確認

上記3点を確認していきます。
必要な道具もありますので、順番にお話ししていきます!

床下の確認

シロアリの被害の多くは床下となりますので、シロアリ点検は床下を主に見ていくことになります。
日本国内でのシロアリ被害の8割から9割はヤマトシロアリによるもので、このヤマトシロアリは普段は地中に住んでいて、土壌から床下へ這い上がり家屋に侵入する性質があるため、床下の被害が主となるのです。

床下は非常に狭く、予期せぬ怪我や破損を生じることもあります。
そのような事態を避けるため、床下に入るには準備が必要となりますので、まずは揃えておく物をご紹介します。

➀床下に入る際の服装・装備

服装・防塵用マスク
・保護メガネ
・つなぎ(作業服)
・手袋
・帽子
・長靴
あったら便利な道具・ヘッドライト
・手持ちライト
・マイナスドライバー
・カメラ
・家の図面
・ペン

服装については主に怪我を防止する保護具の役割が主です。
防塵用マスク・保護メガネ・手袋・帽子は床下で移動した際、土埃が舞う中の作業となりますので怪我をしないためにも必要な防具です。
匍匐前進で床下を移動しますので、つなぎである方が動きやすいでしょう。
普通の靴では砂や埃が入ってしまいますが、長靴を履くとその心配はありません。

ライトは光の少ない床下で、シロアリの存在を見つけるには不可欠です。
床下では匍匐前進の状態で移動することになるので、手持ちライトだけでなくヘッドライトがあると作業しやすくなります。

マイナスドライバーは木材を叩いて空洞になっていないか確認したり、被害に遭っていないか強度を確かめたりする時に使います。
カメラがあると床下で気になった点があった場合、後から見直すことができるので持っておくと便利です。
家の図面とペンがあるとどこを点検したかの記入が出来ます。
シロアリ被害があった場所や確認出来なかった場所を記載しておきましょう。

➁チェックポイントを参考に床下を確認

次に床下のチェックポイントを参考にしながら、実際に目視で確認していきます。
シロアリの被害の多くは湿気が多くなる水回りが中心です。
浴室・洗面所・玄関・勝手口・台所・トイレなどは重点的に確認してください。

チェックポイントは以下を参考にしましょう。

【床下点検のチェックポイント】

  • 1.基礎・柱などに蟻道が付着していないか
  • 2.木製の土台や柱を叩くと空洞があるような音がするか
  • 3.木材部分に腐っている箇所がないか
  • 4.服に付くほど地面が湿っていないか
  • 5.床下に侵入できない部分がないか
  • 6.シロアリ以外の虫が多いか

もう少し詳しく解説していきます。

1.基礎・柱などに蟻道が付着していないか

床下を点検する際に主に慎重に探すのは「蟻道」です。
蟻道とはシロアリの通る道のことで、土を固めて作ったトンネルになっています。
家屋の基礎や柱に細長く土の塊のようなものが、道のように筋のようについています。
これが見つかるとシロアリ被害を受けている可能性が非常に高いです。
ただし、シロアリ以外にもこの蟻道を作る昆虫がいますので、もし見つけたら写真に撮って業者に依頼した時に場所と一緒に説明するとスムーズです。

2.木製の土台や柱を叩くと空洞があるような音がするか

シロアリの被害を受けている木材であれば、食害を受けて中に空洞ができています。
木材部分をマイナスドライバーなどを使って叩いてみると、問題のない木材であれば低く重い音がします。
しかしシロアリに食害を受けた木材だと他と違って軽い音がします。

3.木材部分に腐っている箇所がないか

浴室の真下に当たる床下で多いのが土台部分の腐朽です。
腐朽は木材に含まれる水分量が多くなると起きる現象で、どこかで水漏れがある可能性が考えられます。
木材に水分が含まれている環境はシロアリが最も好む状態な上、シロアリを惹きつける事にもつながります。

4.服に付くほど地面が湿っていないか

シロアリは湿気の多い状態を好みます。
床下の土壌の湿り具合でシロアリが発生しやすくなる状態か分かります。
点検した時に服が濡れてしまうほど土壌が湿気を含んでいたら、シロアリが寄ってきやすい環境であると言えます。

5.床下に侵入できない部分がないか

建物の構造によっては床下の一部に侵入できないケースもあります。
入れないためシロアリがいるか被害に遭っているかも分からない状態です。
また、人が行き来できないということは空気も滞りやすくなると考えられます。
シロアリが好む環境になっているかもしれませんので要注意となります。

6.シロアリ以外の虫が多いか

シロアリ以外の昆虫・クモが多くいる床下には、シロアリも定着しやすい状態であるといえます。
床下に生息する生き物で多いのはクモ・ゲジゲジ・カマドウマ・ムカデなどですので、これらを見つけた場合は注意が必要です。

③床下点検時の注意点

床下は非常に低く、中には釘が飛び出ていたり、配管が入り組んでいたりで危険な場所となります。
また、ムカデなどの毒を持つ生物も床下に潜んでいることがあります。
初めて床下に侵入する方はしっかりと装備し、ご注意ください。

玄関の確認

玄関は床下の次にシロアリが多く見られる場所ですのでしっかりと確認します。
玄関のチェックポイントは以下を参考にしてください。

【玄関点検のチェックポイント】

  • 1.木材に違和感はないか
  • 2.木材とタイルの継ぎ目に変化はないか

もう少し詳しく解説していきます。

1.木材に違和感はないか

玄関に使われている木材を見た時、穴が開いていないか、凹み・変色がないか触って確かめてください。
たたき台周辺だけでなく靴箱の周辺や中の棚といった木材で出来ている部分はシロアリに狙われますので、確認しておきましょう。

2.木材とタイルの継ぎ目に変化はないか

木材とタイルのつなぎ目の部分に土が付着していることがあります。
靴についた土・砂である場合も考えられますが、シロアリの蟻道の一部であることも。
この部分に土がついていたらシロアリかもしれません。

外周の確認

シロアリは床下だけでなく家屋の外・庭から侵入するケースもあります。
基礎部分や庭・敷地内にある木材は外周で確認しておくべき場所です。

【外周点検のチェックポイント】

  • 1.蟻道が基礎部分にないか
  • 2.庭・敷地内にある木材にシロアリがいないか

以下で詳しく解説していきます。

1.蟻道が基礎部分にないか

シロアリにとって好ましい環境であると、床下から基礎の外側にまで伝って蟻道を作り家屋に侵入することも。
蟻道が建物外の基礎部分に作られていないか、見過ごさないようにしましょう。

2.庭・敷地内にある木材にシロアリがいないか

木製の杭・枕木といった庭に置いた木材にシロアリが巣を作っていることもあります。
シロアリが敷地内にいないか確認したい場合は、外に置いた木材にシロアリの被害がないかも確認するのをおすすめします。

本格的に点検するなら専門業者へ依頼しよう!

本格的に点検するなら専門業者へ依頼しよう!

業者へ依頼する前にシロアリ被害を自分でも確認しておきたいという方に参考となる「自分でシロアリ点検をするチェックポイントとその方法」をお話ししました。

シロアリ点検には床下への侵入が不可欠となりますが、素人には床下侵入はハードルの高い作業となります。
冒頭でお話しした【建物点検のチェックポイント】や【周辺のチェックポイント】、床下以外の玄関や外周のチェックは自分で行い、床下のチェックに関しては業者に依頼するのが安心です。

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