シロアリ駆除や予防の施工中「家の中にいても薬剤の影響を受けないのか？心配。」だというご相談を受けることがあります。
妊婦や乳幼児をはじめとした小さなお子さんがいたら、薬剤への影響が気になりますよね。
結論をいうと「施工中、部屋の中で過ごして頂いても大丈夫」です。
ですが、中には薬剤に敏感な体質をお持ちの方もいらっしゃいますので、注意が必要です。
今回は、シロアリ駆除の施工中でも家の中で過ごせる理由、妊婦や小さな子供がいても大丈夫なこと、どういった体質であれば施工中家の中で過ごさない方が良いのかをお話しします。
是非参考にしてみてください。
シロアリ駆除の施工中でも部屋の中で過ごせるのは何故？
シロアリ駆除の施工中でも家の中で過ごせる理由は
- ・安全性の高い薬剤であること
- ・養生をしっかりと行い配慮
上記の2点です。
もう少し詳しく解説していきますね。
安全性の高い薬剤であること
今から約20年ほど前まで使用されていたシロアリ駆除剤は、シロアリ駆除業界全体が人体に影響のある薬剤を使用しており、それが一般的でした。
しかしその影響で「シックハウス症候群」を発症し家の中に居られなくなったという方が増え、社会問題なった過去があります。
そしてこのことがきっかけで人体に影響のない安全性の高いシロアリ駆除剤が開発されるようになりました。
現在シロアリの駆除・予防に使われる薬剤の多くは、安全性が高く人体への影響が殆どないと言われています。
中には製品に含まれる物質・人体や環境への影響・取り扱い上の注意を記載したデータを国に提出し、成分を明確にしている薬剤もあります。
養生をしっかりと行い配慮
どんなに安全な薬剤を使っていても、施工方法が適切でない場合は体調不良を引き起こしてしまうこともあります。
多くのシロアリ駆除の手順では、家の外に置いたポンプからホースを床下まで引き込み、作業は床下で行われます。この時、養生を行っていなければ床下から舞い上がる埃や臭いが気になります。
また、シロアリ駆除・予防は作業の合間に床下と外を行き来することもあります。
埃っぽい床下との出入りが繰り返されますから、養生がしっかり行われていないと家の中に埃を引き込んでしまうことになるでしょう。
シロアリ駆除・予防に使う薬剤に注意が必要な方とは
シロアリ駆除や予防に使う薬剤は、安全性が高い物であることは分かりました。
とはいえ、薬剤との相性が悪く、体調を崩してしまう方もいらっしゃいます。
どのような体質だと薬剤との相性が悪いのでしょうか。
以下の2点はシロアリ駆除・予防に使う薬剤に注意が必要な条件です。
- ・化学薬品を含む生活用品と相性が悪い方
- ・ペットを飼っている方
順番にもう少し詳しくお話ししていきます。
化学薬品を含む生活用品と相性が悪い方
普段市販されている食器用洗剤をはじめ、洗濯洗剤や芳香剤、香水などが問題なく使えている方は、シロアリ駆除に使う薬剤の影響も受けにくく体調不良になることはないと言えます。
しかしこれらに反応し、体調不良が引き起こされる方、または引き起こした経験がある方、化学物質過敏症の方は注意が必要です。
特に
- ・洗剤
- ・柔軟剤
- ・芳香剤
- ・蚊取り線香
- ・香水
上記のものを使用した場合、アレルギー反応で体調不良になってしまうのであればシロアリ駆除に使う薬剤にも影響が出ることもあります。
このような症状に心当たりがある方は、シロアリ駆除を依頼する前にかかりつけ医に相談しましょう。
どうしても相性が悪い・心配な方はベイト工法で
シロアリ駆除方法は大きく分けると2つあります。
殆どのシロアリ駆除の施工では薬液を床下に散布するバリア工法が行われますが、家の周辺に毒餌を埋め込むベイト工法も行われています。
この毒餌を土壌に埋めるベイト工法は、薬剤を非常に少量に抑えた工法であるため、アレルギー反応が出にくいとされます。
また、家の中ではなく家の外に埋め込む工法ですから、人体への接触が少ないというのも理由の一つです。
アレルギーのある方や、妊婦・乳幼児のいるご家庭でどうしても気になるという場合は、バリア工法ではなくベイト工法を選ぶのも一案です。
ただし即効性が期待できるバリア工法とは違い、ベイト工法はシロアリに効果が見られるまで1か月から3か月かかります。
妊婦や乳幼児のいる家でのシロアリ駆除の施工中の注意点
前述した通り、現在使われているシロアリ駆除の薬剤の多くが人体だけでなく環境に対しても安全性が認められた成分であるため、直接害を及ぼすことはないでしょう。
ですが、デリケートな妊婦や乳幼児に対しては、アレルギー反応を起こす方と同様に気をつけなければいけない点があります。
- ・化学物質過敏症でないか
- ・点検口から落下しないようにする
- ・撒きあがる埃を吸い込まない
- ・台所が使えなくなる
上記4点です。
もう少し詳しくお話しします。
化学物質過敏症でないか
既にお話ししたように市販されている洗剤を使用するとアレルギー反応が出てしまう化学物質過敏症である場合は、シロアリ駆除の薬剤にも反応してしまうことがあります。
乳幼児の場合、まだアレルギー反応が出たことがなく、シロアリ駆除の薬剤で化学物質過敏症であることが分かるケースも考えられます。
身近な親族に化学物質過敏症の方がいらっしゃる場合は注意が必要です。
点検口から落下しないようにする
床下へとつながる点検口は、作業中は開けた状態になっています。
乳幼児が不用意に近づくと点検口から床下へ転落してしまうことも。作業中は点検口へ近づかないよう仕切りがされている場合が多いのですが、大人でも足を踏み外してしまうことがあります。
シロアリ駆除の施工中は、点検口のない部屋に移動し、点検口のある部屋には近づかないようにしておくことをお勧めします。
撒きあがる埃を吸い込まない
シロアリ駆除の施工中は床下から埃が舞い上がりやすくなっています。
作業員は床下と地上を行き来する必要があるため、点検港の周辺は床下からの埃や臭いがする傾向があります。
養生シートで吸着し室内に入り込まないよう養生を行っても、全ての埃を防ぐことはできません。
また妊婦や子供だと、床下の埃がのどの粘膜を刺激し咳の原因になりかねません。
シロアリ駆除の施工中は点検口周りには近づかないようにしましょう。
なお、埃や臭いは一時的なものですので、半日から1日ほどで気にならなくなります。
撒台所が使えなくなる
点検港のある場所の多くが台所や洗面所です。
もし点検口が台所にあれば、作業中は台所の使用は難しくなるでしょう。
食品類や赤ちゃんに必要な物は台所から別の場所へと移しておくことをお勧めします。
シロアリ駆除の前後にやっておくこと
注意すべき点を抑えておけば、シロアリ駆除施工中に家の中にいても安全に過ごすことが出来るのは分かりました。
さらに安全に過ごすためにもシロアリ駆除前にやっておいた方がいいことをお話しします。
- ・24時間換気システムの電源を切る
- ・収納庫の食品類は別の場所に移動させる
- ・シロアリ駆除後は部屋の換気をする
- ・虫類を飼っている場合は移動させる
上記4点を行うことで更に安全に過ごすことが出来るでしょう。
以下で詳しくお話しします。
24時間換気システムの電源は切る
近年建てられた家は部屋の空気を換気し続ける「24時間換気システム」が多いのですが、シロアリ駆除ではこのシステムがデメリットになる場合があります。
作業中は床下と地上を作業員が行き来するとお話ししましたが、床下から上がってきた埃の空気を24時間換気システムが吸い上げてしまう場合があるのです。
常時換気し続ける設備がある場合は、施工中と施工後半日ほどの間はスイッチを切って起きましょう。
収納庫の食品類は別の場所に移動させる
床下へ入る入り口となる床下点検口は、普段は収納ボックスが取り付けられていることが多く見られます。この収納ボックスに食品が入っているとシロアリ駆除剤の臭いが移ってしまう場合があります。
施工後、半日ほどは別の場所に移動させておくと良いでしょう。
シロアリ駆除後は部屋の換気をする
シロアリ駆除・予防の施工中は作業員が床下と地上を行き来するため、床下に巻いた薬剤の臭いが室内でも感じることがあります。
また養生をしていても埃が舞い、時間が経過してから埃っぽいと感じることも。
施工後は窓を大きく開けて室内の空気を入れ替えましょう。
虫類を飼っている場合、2階に移動させる
シロアリ駆除の薬剤の効果はシロアリだけでなく、同じ虫であれば何かしらの影響を受けると考えておくべきです。
シロアリ駆除は床下だけでなく玄関先でも行います。
もし玄関先でカブトムシや鈴虫を飼っているのであれば、2階や別宅など少なくとも半日は安全な場所に移動させておきましょう。
シロアリ駆除の施工中でもポイントを抑えれば安全に過ごせる
シロアリ駆除の施工中であっても、注意を払えば安全に過ごせるということが分かりました。
もし心配なことがある場合はシロアリ駆除専門業者へ、心配な点を相談すると答えてくれます。丁寧な受け答えをしてくれる業者を選ぶとなお安心できますよね。
シロアリ駆除の業者をどう選んだらいいか分からない、安心して施工依頼出来る業者をお探しでしたら「シロアリの緊急駆除センター」にご相談ください。
シロアリの緊急駆除センターは20年以上シロアリ駆除を行っているシロアリ駆除専門の業者です。
不安な点や疑問点があれば、経験だけでなく知識も豊富なスタッフが丁寧にご説明いたしますので、お気軽にお声掛けください。
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