シロアリ駆除や予防の5年保証と10年保証の違いとは?

シロアリ駆除業者にシロアリ駆除や予防の依頼を考えた時、業者によって5年保証と10年保証の違いがあるのを目にしなかったでしょうか?

多くのシロアリ業者は5年保証としていますが、中には10年保証をうたう業者もいます。
「何となく10年の方がお得な気がする」と思われますよね。
また、保証期間が違うと保証の何が違ってどんなメリット・デメリットがあるのかも気になります。

今回は5年保証と10年保証の違いと仕組み、10年保証のリスクについてお話しします。
「依頼しようと考えているシロアリ駆除業者は10年保証だった」または「家を建てたハウスメーカーがシロアリ保証は10年と言っていた」という方は参考にしてみてください。

シロアリ駆除の「保証期間」とは?

シロアリ駆除の「保証期間」とは?

シロアリの保証期間と一口に言っても、どのように設定されるのでしょうか?
シロアリ駆除・予防の保証期間とは法律などでは決まっておらず、シロアリ駆除・予防で使用する「薬剤の有効期限」で設定されています。

一般的にシロアリ駆除・予防で使用される薬剤の有効期限は5年間です。
しろあり研究に関する団体である「公益社団法人日本しろあり対策協会」によると、5年以上の長期間有効な薬剤は環境保護の観点から悪影響があるとし、認定する薬液の有効期限は5年間となっています。

Q.保証は5年となっていますが、なぜなのですか。
A.協会では5年を超えて長期間有効な薬剤は環境によくないと考えています。そのため認定する薬剤の有効期間は5年になっています。

出典:公益社団法人 日本しろあり対策協会 公式HP

シロアリ駆除・予防に使われる薬液は、過去には10年以上有効なものもありました。
しかし作用が強すぎることで人体や自然環境に悪影響をもたらし、危険性が高いとされ今では使用が禁止されています。

現在では安全性を重視する薬液を使うことが一般的となり、シロアリ駆除業者の多くは公益社団法人日本しろあり対策協会に認定された薬液を使用しています。
このことが影響して「シロアリ駆除業者の保証期間は5年」と設定されていることが多いのです。

5年経過するとどうなる?

現在シロアリ駆除・予防で使用されている薬液は、5年経過すると成分のほとんどが分解され、効力を失ってしまいます。
効果がない状態の時にシロアリが家屋に侵入してくると、せっかく5年間予防していても、シロアリ被害に遭ってしまいます。

ちなみにシロアリ駆除・予防をする薬液の効力は5年間ずっと100%の効果を保っているわけではありません。
薬液を散布してから徐々に分解されているので、ゆるやかに効力が弱まっています。
前述した通り、5年経過するとそのほとんどは分解され効力を失っている状態ですから「5年間で限界」ということなのです。

確実にシロアリを予防したい場合は「5年間隔」で施工するのがいいとされているのです。

10年保証の仕組みとは?

10年保証の仕組みとは?

一般的なシロアリ駆除業者で保証期間を5年に設定していることが多いのは、主に使用されるシロアリ駆除・予防の薬剤の効果が5年間であることが理由であると分かりました。

しかしシロアリ駆除業者やハウスメーカーの中には、10年保証とするところもあります。
「認定外の強い薬液を使用しているとか?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。

10年保証の内訳は「通常のシロアリ駆除の5年間の保証」と「自社でつけた5年間の保証」です。
新築の場合とシロアリ駆除(既存住宅)の場合では少し異なりますので、順番に解説していきます。

新しく家を建てた時の「10年保証」

新築時の保証は、家を建てたハウスメーカーや工務店が保証しますが、この時の保証が「10年保証」になっていることがあります。

新築時に行うシロアリ対策は、一般的なシロアリ駆除専門業者が請け負います。
そして工事後は依頼主であるハウスメーカーや工務店に対してシロアリ駆除専門業者が「5年保証」をつけます。

シロアリ駆除専門業者が設定する5年保証にハウスメーカーや工務店が5年保証を足して、10年保証にしているのです。
新築時から5年間でトラブルが起こればシロアリ駆除専門業者が対応することになり、6年目から10年目までのトラブルに対しては、ハウスメーカーや工務店が対応するというわけです。

通常の5年保証に、なぜハウスメーカーや工務店が5年保証を追加できるのか疑問に思われるでしょう。
築浅の住宅はそもそもシロアリ被害のリスクが小さいこと、近年ではシロアリ被害に遭いにくい方法での建築が増えていることを考慮して、自社で保証期間を伸ばしているのです。

シロアリ駆除時の「10年保証」

建てられてから数年経過した既存住宅でシロアリ駆除・予防を行った時に「10年保証」を出しているシロアリ駆除専門業者もあります。
この場合2つのケースがありますので順番に解説していきます。

2回分の施工がセットになっている

シロアリ駆除専門業者の中には「最初の施工契約時に2回目の施工もセットで契約する」ことになっている業者もあります。
10年保証とはいうものの、実際の内訳をみると「5年保証が2回分」というわけです。

セールスの仕方の違いだけで、多くのシロアリ駆除専門業者と変わらない5年保証なのですが、2回目を確約することで費用を安く提供するサービスを行う業者もあるようです。

保証期間を延長しているケース

一般的なシロアリ駆除・予防につく5年保証とはシロアリ駆除専門業者だけでなく、保証会社からも保証が出ています。
もし、5年保証以内にシロアリ被害が出て、修繕が必要となったとき、その費用は保証会社から支払われることになります。

10年保証を設定しているシロアリ駆除専門業者は最初の「保証会社から出る5年間」に「自社が保証する5年間」を足して10年保証にしているのです。
他にはない10年保証でアピールすることで信用度が増し、集客効果を狙っているというわけです。

「10年保証」のリスクとは?

「10年保証」のリスクとは?

「長い保証がある分、安心では?」と思われる10年保証ですが、依頼する業者を見極めないと思わぬ落とし穴もあります。

途中で業者を変えられない

既存住宅でシロアリ駆除・予防を行った時に、10年保証をつけると10年間はその業者と付き合い続けることになります。
10年の保証が続く間は、シロアリ点検は10年間ずっとその業者に任せることになります。

よくあるのは、無料点検時に来るたび、追加の施工相談をされ毎度断るのが億劫といったものです。
もし営業が強く業者との仲が険悪になっても、10年間の保証が満了となるまで業者を変えるのは難しくなりますし、強引に変えたとしてもその分費用がかさむ結果となってしまいます。

10年保証が続く間、10年間はその業者と関わりがあるということです。
10年間付き合い続けられる業者であるか、よく見極めて依頼することをおすすめします。

倒産のリスクがあるかも…

10年間その業者が存在し続けてくれれば、10年間の保証を受けることはできますが、もし途中で倒産してしまったらその保証は受けられなくなってしまいます。

たとえば新築時に工務店やハウスメーカーがつけた10年保証があっても、もし6年目に保証を受けたくとも家を建てた工務店やハウスメーカーが倒産していれば、保証を受けることはできません。

同じく既存住宅で10年保証のある業者からシロアリ駆除・予防を受けても、5年目までは保証会社による保証が受けられますが、業者が倒産してしまうと6年目より後の保証は受けられないことになります。

大手であれば倒産リスクも低いでしょうが、万が一のことも考え、倒産した場合の保証の対応は確認した上で決めることをおすすめします。

シロアリ駆除業者の保証は多くが「5年保証」

シロアリ駆除業者の保証は多くが「5年保証」

現在のシロアリ駆除業者の保証期間は「5年保証」がほとんどです。
しかしシロアリ駆除・予防で使用する薬液の開発が進み、さらに環境に優しい成分で5年以上の有効期限がある薬液も出てくるかもしれません。
その時は期間が長くなり10年保証が一般的になる未来もあるかもしれません。

現時点では、10年保証にはリスクもあることを視野に入れ、比較検討することが望ましいでしょう。

5年保証のシロアリ業者を探しているけど、どこに頼むのがいいか分からないという方は、一度「シロアリの緊急駆除センター」までご相談ください。

シロアリの緊急駆除センターは実績50,000件以上を誇る、経験豊富で確かな技術を持つシロアリ駆除・予防専門の業者です。
シロアリの緊急駆除センターは全ての施工に5年間の再発保証をつけています。

5年以内で発生した箇所と同一の場所、同じ種類のシロアリで被害が再発した場合は、無料で駆除を行っています。
5年保証期間中に心配事があった場合は、無料点検も行っているので安心です。

またシロアリの緊急駆除センターの料金設定は明朗会計です。
現場調査・出張費用・必要な場合の建物養生・薬剤確保・木部処理・土壌処理の全てを含めた料金なので、初めてシロアリ業者へ依頼をするという方にとっても分かりやすくなっています。

アパート・マンション・一軒家・店舗問わず、シロアリ0(ゼロ)を目指しておりますので、まずは無料の点検と訪問見積りをご用命ください。