大切な住居に被害を加えるシロアリの被害に遭わないためにも、日頃から対策が重要です。
毎日の生活の中で少し気を配るだけで予防ができますので、この機会にシロアリを発生させにくくなる環境づくりを知っておきましょう!
今回は日頃からシロアリ駆除を行うプロの目線から、ご家庭でもできるシロアリ対策を、「屋外」「室内」「床下」の3つに分けてご説明します。
「シロアリ対策と言っても何をすればいいのかよくわからない」という方も「シロアリ被害が気になっている」という方も是非参考にしてみてください。
屋外のシロアリ対策 7選
まずは屋外で行うシロアリ対策を見ていきましょう。
1.廃材・ゴミはすぐに処分する
一軒家の場合、庭や敷地内に使わない、不要な木材や、ゴミ類を置くのはやめましょう。
シロアリは枯れ木・発泡スチロール・ダンボールなどを食害します。
中でも庭に放置し雨に濡れた木材は、シロアリを呼び寄せる餌同然です。
シロアリ点検でお伺いしたお家の庭に放置された木材を確認すると、シロアリが付着しているのも珍しくありません。
庭にシロアリがいると住居にまで移動してくるのは時間の問題ですので、できるだけシロアリを呼び寄せない環境づくりが必要となります。
必要のなくなった木材やゴミは、できるだけ早く処分するのがおすすめです。
2.切り株・杭を放置しない
先ほどシロアリは木材を食害するとお話ししましたが、シロアリは廃材に限らず、切り株や杭も餌にします。
残っている切り株が生きているなら問題はありませんが、枯れた切り株や杭はシロアリの温床になりやすいです。
枯れた切り株は根っこから取り除き、杭は木製ではなく金属製にするとシロアリ対策に効果的です。
3.木製のウッドデッキに注意
シロアリにとっては廃材だろうが杭だろうが、例えウッドデッキであっても木材であることには変わらず、好みの状態であれば食害してしまいます。
土の地面に接地している足の部分も木製のウッドデッキだと、シロアリが地面から伝ってウッドデッキを食害します。
近年ではウッドデッキに使用する木材には、シロアリ駆除剤を浸み込ませた「防蟻木材」を使用していることも増えていますが、年数が経過し、雨風に晒されると防蟻木材であっても効力が衰え、シロアリ被害に遭ってしまいます。
金属製のウッドデッキにするか、足の部分は金属製のウッドデッキにすることでシロアリ対策になります。
4.基礎の通風口を塞がない
建物の基礎部分には、床下に風を通す通風口が設置されています。
この通風口を例えば植木鉢やエアコンの室外機などで塞いでしまうと、床下の風通しが悪くなり、湿気が溜まってシロアリにとって好都合な環境を作り出してしまいます。
通風口の周辺には物は置かず、雑草が生えてきたら除去し、常に風通しがいい状態を保っておきましょう。
5.基礎部分は見える状態にしておく
シロアリが建物内に侵入する時、多くの場合は「蟻道」と呼ばれる土の塊のような筋になったトンネルを作り、その中を移動します。
シロアリ被害に遭った建物で多く見られるのは、基礎部分から蟻道が伸びていても雑草や物で基礎部分が隠れて気が付かなかったというケースです。
常に見えるようにしておけば、変化に気が付きやすくなります。
6.室外機や植木鉢で日陰を作らない
シロアリは直射日光を避け、暗所を好む性質があります。
ですからエアコンの室外機や植木鉢、その他の物でできた日陰を利用し移動することもあるのです。
日頃から室外機の裏側や、植木鉢の後ろ側といった、日陰になる部分に蟻道ができていないか確認しておくことで、シロアリの存在にいち早く気がつくことができます。
7.公園・近隣など外部からの羽アリの侵入に注意する
公園に近い、または近隣でシロアリ駆除を行った、庭にシロアリが発生しているなどの場合、羽アリが飛び回る時期になると、家の敷地内で羽アリを見ることがあるかもしれません。
羽アリは新しい巣を探している状態ですので、この時に家の中に侵入されると巣を作り、屋内の木材を食害されてしまうことにもなりかねません。
また、既に床下にシロアリ被害が発生している可能性も考えられます。
羽アリを見かけた場合は早急にシロアリ駆除の専門業者に相談しましょう。
屋内でのシロアリ対策 6選
屋外でのシロアリ対策をご紹介しました。
今度は屋内でのシロアリ対策を見ていきましょう。
1.浴室の換気を行う
浴室は湿気が溜まりやすく、シロアリ被害に遭いやすい場所です。
こまめに換気し、よく乾燥させ、湿気が溜まらない状態にしておきましょう。
中でもタイル張りの浴室は、注意が必要です。
ユニットバスへのリフォームもシロアリ対策に有効です。
2.玄関の水洗いは避ける
玄関もシロアリ被害の多い場所の一つです。
雨に濡れた傘から水分がタイルの目地に浸透し、床下に湿気が溜まりやすくなってしまうのです。
日常の掃除で水洗いすると同じく床下まで水分が到達し、湿気を溜める原因となります。
玄関のお手入れ時には水を使わず、濡らしたぞうきんなどで吹き上げるのがいいでしょう。
3.押入れを換気する
和室の押し入れやクローゼットは湿気が溜まりやすくなっています。
シロアリ駆除業者が床下の点検を行ったとき、他の部屋に異常がない中、押し入れの下だけカビが発生していることもあります。
カビが発生するということは湿気が溜まりやすい状況で、シロアリを寄せ付けやすくなっているということ。
押し入れやクローゼットも常に換気し、時には中の荷物を出して乾燥してください。
押し入れにはすのこを利用し、荷物が直接床に触れないようにするのも、湿気対策に効果があります。
4.雨漏りや水漏れを放置しない
雨漏りや水漏れが発生した箇所にはカビが発生しやすく、同時にシロアリを寄せ付けてしまいます。
雨漏りや水漏れで濡れた木材はシロアリの餌となるからです。
雨漏り・水漏れが起こった際は、早急に修理し、該当箇所はしっかりと乾燥させることが大切です。
定期的な屋根裏の点検を欠かさないようにしましょう。
5.畳を定期的にあげる
畳は湿気を吸いやすい性質を持つ上、シロアリの餌にもなります。
和室が1階にある場合、床下から近いことから床下がシロアリ被害に遭った後、床材を食害し畳まで到達することも少なくありません。
畳は定期的にあげ、乾燥させることとともに、シロアリ被害に遭っていないかもチェックしましょう。
6.窓の結露に注意
外気と室内温度に差があると起こる結露の水分を、壁が吸収するとシロアリ被害のリスクが高まります。
結露が発生したらすぐに拭き取る、または2重窓に交換して結露の発生を防ぐとシロアリ対策に効果があります。
床下の対策
住宅の外と中の対策はわかりました。
今度は最も被害の多い床下の対策についてご説明します。
1.床下にゴミを残さない
家を建てた時やリフォーム時に、床下に使わなかった廃材やゴミを置きっぱなしにされていることがあります。
床下の地面が土の建物の場合、廃材などの木材を放置していると、シロアリを寄せ付ける原因になります。
床下点検を行った際に廃材やゴミなどは回収しておきましょう。
2.蟻道がないか
床下は最も湿気が溜まりやすく、シロアリの被害に遭いやすい場所ですから、定期的な床下の点検は最もシロアリ対策に効果があります。
床下の点検時に注目すべきことは、蟻道ができていないかです。
柱やコンクリート部分などに筋になった土の塊のようなものができていないか良くチェックしてください。
自分で床下に入るのはハードルが高いという方は、専門業者に依頼すると安心です。
3.カビや腐朽がないか
点検時、ゴミや蟻道の他に注視するべきはカビや腐朽です。
カビや腐朽が確認出来るということは、床下に湿気が溜まっている証拠となります。
腐朽があるということは木材を腐らせる木材腐朽菌が発生しているということです。
弱った木材はシロアリが好むだけでなく、建物の耐久性を低下させる原因にもなります。
4.断熱材が落下していないか
建物の断熱性を高めるために、殆どの住宅では床下には断熱材が設置されています。
この断熱材が経年劣化により、地面に垂れさがっていないかチェックします。
シロアリは湿気だけでなく暖かい場所も好むので、断熱材もシロアリの被害に遭いやすいのです。
落下している、または垂れさがった断熱材は再び取り付けることが難しければ、撤去してください。
5.湿気対策をする
床下はどうしても湿気が溜まりやすい場所です。
風通しを良くし、外から空気を定期的に入れ替えることが大切です。
サーキュレーターや扇風機を使って強制的に空気を送り込むのも効果があります。
定期的にシロアリ対策を行いシロアリを予防しよう!
日常的にできるシロアリ対策をご紹介しました。
シロアリの習性と対策を知ることで、シロアリの好む環境を作らないようにし、シロアリ被害から家を守りましょう。
自分でできる日常的なシロアリ対策と共に、5年に一度の定期的なシロアリ予防を行うとさらにシロアリ対策に高い効果を発揮します。
どこのシロアリ業者に依頼すれば良いか分からないという方は「シロアリの緊急駆除センター」へご相談ください。
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マンション・アパート・戸建て・店舗を問わず、高い技術力と専門知識を持つ経験豊富なスタッフがシロアリ駆除を行います。
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