7月の羽アリはシロアリ?注意すべき羽アリの特徴とシロアリの種類

家の中で羽アリを見つけた時「もしかしてシロアリ…?」と不安になることもありますよね。
もしシロアリだった場合、見過ごしてしまうと家の木材を食害してしまい、大切な家がシロアリの被害に遭ってしまいますので、無理もありません。

しかし、7月に見られる羽アリには、シロアリの仲間をはじめとした他の昆虫の可能性もあります。
羽アリを敷地内で見かけた時に慌てることがないように、まずは7月に群飛するシロアリの種類と特徴、そしてシロアリ以外の昆虫の羽アリの特徴も一緒に見ていきましょう。

その他羽アリを見つけた時の対処法も一緒にお話ししますので、参考にしてみてください。

7月に発生する羽アリは3種類いる

7月に発生する羽アリは3種類いる

7月に目にする羽アリには3種類の昆虫がいます。
シロアリの場合は「イエシロアリ」と「アメリカカンザイシロアリ」で、シロアリ以外にも「ケアリ(トビイロケアリ)」という黒アリの仲間の羽アリがいます。

敷地内で目にした羽アリが、もし壁の隙間・天井といった家の中から大量に発生した場合は、すぐにシロアリ専門の駆除業者へ相談しましょう。

上記で挙げた種類以外にも、7月は羽アリを飛ばす昆虫が多数います。
以下で順番に特徴をご紹介していきます。

7月に室内で発生することが多い羽アリの種類

7月に室内で目にする羽アリの種類は3種類です。
イエシロアリとアメリカカンザイシロアリとヒアリの仲間で、中でもイエシロアリとアメリカカンザイシロアリは、住宅に被害をもたらす「建築物加害種」となっています。

イエシロアリとアメリカカンザイシロアリの羽アリの見た目は一見すると似ていますが、発生時間が異なるため見分けることができます。
イエシロアリは夕方から夜の日没後に対し、アメリカカンザイシロアリは日中に外に出て飛びまわります。

一方同じ時期に室内で見ることの多いヒアリの仲間の羽アリは、他の2種とは翅も身体の色も異なるので、見分けがつきやすいでしょう。
またヒアリの仲間は直接建物に被害を与えることはありません。
しかし室内で発生している場合、家の中のどこかに水漏れや雨漏りといった水分が入り込んでいる可能性が考えられます。
ヒアリの仲間が家の中で発生していたら、シロアリの被害も併発していることが珍しくありませんので、注意が必要です。

以下では、3種類の羽アリの特徴を表にまとめました。

種類特徴
イエシロアリ体長:7mmから15mm
発生時期:6月から7月頃
発生時間:夕方から夜にかけて発生
色:全体的に茶褐色
発生地域:関東沿岸以南
アメリカカンザイシロアリ体長:7mmから15mm
発生時期:6月から7月頃
発生時間:日中に発生
色:赤褐色で腹部は褐色
ケアリの仲間体長:4mm(オス)、10mm(メス)
発生時期:6月下旬から7月
発生時間:夜に発生
色:全体的に褐色から茶褐色

7月に屋外で発生することが多い羽アリ

次に、屋外で発生することが多い羽アリの特徴を見ていきましょう。
もし家の中で見かけた場合は外から紛れ込んできたか、庭に発生している可能性があります。

種類特徴
クロヤマアリ体長:約10mm
発生時期:5月から7月
色:黒く艷がない若干灰色
オオハリアリ体長:4mmから5mm
発生時期:6月から7月
色:黒褐色
ヒメアリ体長:3mmから4mm
発生時期:6月から8月
色:黄色で腹は黒色
トビイロシワアリ体長:5mmから7mm
発生時期:6月から8月
色:黒褐色

特徴から羽アリがシロアリであるか判断できる?

特徴から羽アリがシロアリであるか判断できる?

家に発生した羽アリがシロアリかどうか判断するには、特徴を確認していくことである程度判断することができます。
例えば、イエシロアリは千葉県・神奈川県の沿岸沿いよりも以南といった温暖な地域に生息するシロアリであるため、関東内陸の北側では見かけることが少なくなります。

お住まいの地域が北側であれば、家に発生した羽アリは少なくとも「イエシロアリではない」と判断することができます。

また、イエシロアリが群飛する時間帯は主に夕方から夜です。
日中の明るい時間帯に見かけた羽アリはイエシロアリではない可能性が高いでしょう。

イエシロアリの羽アリである特徴を挙げるとすると、家の床に翅だけが大量に落ちている場合です。
イエシロアリの翅は脆く、発生した後比較的早くに翅を自ら落とします。
本体はどこかに逃げ込み、翅だけが残された状態となるのです。
この特徴はイエシロアリに限らず、シロアリ全ての特徴に当てはまります。

イエシロアリの羽アリの翅は、網の目のような模様が細かいのも特徴です。
網の目のような模様は「翅脈」といい、細く薄く色も半透明となっています。

シロアリ以外の例えば黒アリの羽アリだった場合、翅脈は幅広く、はっきりとしていて色も茶色がかっています。
また、黒アリの場合、翅だけが大量に残されていることはありません。

アメリカカンザイシロアリである可能性は低い?

イエシロアリと同じく7月に見られる羽アリの種類は他にも存在します。
その一つがアメリカカンザイシロアリです。

アメリカカンザイシロアリはもともと日本に生息しておらず、名前の通りアメリカから来た外来種です。
首都圏や大阪圏といった大都市圏で拡大していますが、アメリカカンザイシロアリの分布は狭く限定的となっています。

アメリカカンザイシロアリの分布図は、ネットでも検索することができますので、お近くにお住まい出ない限りはアメリカカンザイシロアリである可能性は低いと言えます。

シロアリの羽アリの場合どうやって対処すればいい?

シロアリの羽アリの場合どうやって対処すればいい?

もし家の中や敷地内で見た羽アリがシロアリの羽アリの特徴に当てはまった場合、シロアリ駆除業者へ相談することを視野に入れてください。

シロアリ駆除業者へ依頼するまでにやっておくと便利な点をお話しします。

掃除機で羽アリや翅を吸う

羽アリや翅は掃除機で吸い込んで処分しましょう。
生きたまま吸い込んだとしても掃除機の風圧ですぐに死んでしまいますのでご安心ください。
落ちていた翅は、シロアリ駆除業者へ渡すと本当にシロアリかどうかの判断材料となります。
全て吸い込まず、いくつか置いておくと依頼時の話もスムーズに進むでしょう。

ポリ袋で侵入口を塞ぐ

大量に羽アリが発生して侵入口が分かっている場合は、侵入口をポリ袋で塞いで捕まえます。
ある程度放置するとポリ袋の中に溜まりますから、手を汚すことなく、そのまま処分することができます。

お勧めできない対応方法

虫を見かけたらつい殺虫剤スプレーなどで駆除したくなるかと思います。
しかし、シロアリに殺虫剤は禁物です。

シロアリは非常に慎重で臆病な性質を持つため、市販の殺虫剤から逃れた固体が駆除しきれず住宅の奥まで逃げ込んでしまい、被害を及ぼし続けるということにもなりかねません。
プロでも駆除が難しくなり、状況が悪化してしまうこともありますので、シロアリには殺虫剤での駆除は行わないようにしましょう。

羽アリを見つけたら専門業者へ相談しよう!

羽アリを見つけたら専門業者へ相談しよう!

羽アリにも住宅に被害を及ぼすシロアリだけでなく、一般的な黒アリである場合もあると分かりました。
とはいえ、特徴の違いが分かっても、自分で判別する際は本当にシロアリなのか、またはシロアリではないのか不安だということもあるでしょう。
もしシロアリの羽アリだった場合、大切な住宅にシロアリ被害を及ぼしてしまうかもしれません。

そんな時は、シロアリ駆除の専門業者に「無料の点検」をお願いしてみましょう。
シロアリ駆除の専門業者では、施工前に必ず点検を行います。
シロアリなのかシロアリではないのかはもちろん、どの箇所でシロアリの被害に遭っているのか、見落とさないためにも細かく点検を行います。

この点検は多くのシロアリ駆除業者が見積もりと共に無料で行っています。
手遅れになってしまう前に、シロアリ専門の業者に相談することをおすすめします。

どういった業者へ依頼するのが良いのか業者選びに迷われている方は「シロアリの緊急駆除センター」へご相談ください。
シロアリの緊急駆除センターは実績50,000件を超えるシロアリ駆除の専門業者です。

高い技術力で、マンション・アパート・戸建て・店舗問わず、シロアリ駆除が行え、シロアリ0(ゼロ)を目指します。

シロアリの緊急駆除センターは明朗会計で分かりやすい料金設定となっています。
現地調査・出張費用・建物養生(必要な場合のみ)・薬剤確保・木部処理・土壌処理の全てを含めた金額でご提示しておりますので、初めてシロアリ業者へ依頼する方も安心してご依頼いただけます。

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